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2026/07/05

発表会・コンクールレポート

なぜあの人は緊張しないのか

今日は少し遠出。

群馬県の高崎市にある高崎芸術劇場で行われたコンクールで、チェロの伴奏をしてきました。

演奏したのは東京芸術大学附属高校1年生のEちゃん。

私が伴奏の依頼を受けたのが2週間前。そしてなんと、Eちゃんがその曲を練習し始めたのも2週間前!信じられない!!

指を早く動かさなくてはならず、決して音も単純ではないその曲を、兎にも角にも2週間で暗譜して本番で弾くという逞しさ・・。

初めての合わせは本番1週間前。

そのときにはまだ暗譜できておらず(当たり前ですよね^^💦練習時間が1週間しかなかったのですから)、とにかく一生懸命弾いている感じだったのが、その1週間後の昨日の合わせでは、大分音楽的になっている・・・すごい。

ハンガリーに留学しているとき、ハンガリー人の本番の強さに、いつも何故だろうと疑問だった。

今日Eちゃんのコンクールへの取り組み方を見て、なるほどね、と納得。

Eちゃんは幼い頃ハンガリーにいて、ハンガリーで教育を受けている。

ハンガリー人は、やはり10日くらい前に楽譜を渡されて、「はい、10日後に本番だからそれまでになんとかしてね」というペースで練習を進めていくそうだ。

もちろん、完璧な演奏なんてあり得ない。

だって準備期間が10日だもの・・当たり前ですね。

でも、早く譜読みしてまずは全体の骨格をざっと仕上げ、兎に角本番でなんとかして弾く。その本番で、「本番になるとここができない」「ここを次は改善しよう」と、失敗を糧にしていく。

いちいち失敗したことやコンクールに落ちたことをくよくよせずに、次々とこなしていく。

小さいときからそういう方法で、何十回も何百回も本番を重ね、本番が特別なことではないように、失敗が悪いものではないように、場数を踏んで全ての経験をを糧にしていくんだな。

それは強くなるわけだ・・・。

日本人のコンクールの受け方は、細部まで完璧に準備をして、1つのコンクールに向かって集中して練習する。だから受かれば良いけれど、落ちると才能を全否定されたような気がして演奏自体が嫌になってやめてしまう・・・

そうでなくてもものすごく傷ついてしまう・・・なんていうこともしばしば。

かくいう私もそうだった。

因みにハンガリー人は、絶対に落ちることができないというような国費で行くコンクールの前には、10回くらい同じ曲で場数を踏むらしい。

そうやって準備して、自分を鍛えていくんだな。

私もコンクールで一喜一憂しないで、そんな風にコンクールを受けてくればよかった・・。完璧を求めるばかりではなく、どんどん挑戦すれば良かった・・・。

今日は新しい出会いもあって、今度コンクールの伴奏をすることになった中学生の女の子は、今回の本番のために、できない箇所をできるまで、朝3時くらいまで練習していたそうだ。

今日伴奏したEちゃんも、22時に学校から帰宅した後、すぐに練習室に向かうと聞いた。

本当に真剣に頑張っている若い音楽家たちに心を動かされた一日。

既に良く弾く子たちが、更にそうやって努力するのだから、どんどん上手くなるわけだ・・。

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